2011/03/30

偽善エコロジー

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原発や停電を機に、資源の有効活用や無駄の削減がトレンドらしい
で、少し前に読んだ『偽善エコロジー』という本を思い出した
※情報が古かったり飛躍しすぎな感もあるので、こうゆう見方あるのね…レベルで読むと良いと思う


以前、ある会社の社長から下記のような企画の提案をお願いされた
「CSRの一環としてエコなプロモーションを考えてくれ」

 その目的が「環境保護」なのであれば、一番効果的なプロモーションはただ一つ
「あなたのお店の営業を停止することです」

でも、ギャラをもらって企画しているので、違う企画にしたけど…

ちなみにその方は、普段から「石油から作られた化繊の"エコバック"」を愛用中
個人的に化繊のエコバックは"エコ"ではなく"ファッション"バッグと言うべきだと思う



ある日、ウェブサイトを見ていたら環境に意識の高いセレブが紹介されていた
「限られた地球の資源を守るために、私は啓蒙活動を続けるわ」
ちなみに彼女の肌や髪の毛は、鉱物油のクリームによって艶々だった…



とある日、ハリウッドセレブがハイブリッドカーに乗っている写真が出ていた
けれども、有毒すぎるハイブリッドエンジンを処理できる技術は地球上にまだ無い
ので、実は今ある車の中で地球への負荷が少ないのは「ディーゼル車」らしい



先日、植林イベントに参加するために福島の山へ行ってきた
山に詳しい先生が言う「植えるより、実は間引いたりする管理の方が大事」
でも、企業はイメージ的に「間引く」より「植える」の方が印象良いので、
言葉尻の良い"植林"しかしようとしない
「樹を切る」=「悪い事」という風潮が強まり、今、山は密集した木々で弱っているらしい



と、一見「エコ」に見える事って、意外と全然エコじゃないらしいです


「それは企業が頑張るもの」という人もいるが、私は絶対に違うと思う
どこまでいっても企業は営利団体、『エコ』も所詮、営利活動でしかない

だから、一消費者の自分にできる事からきちんとやる事が大事だと思う


フランスの洗剤メーカー『エコベール社』は
洗濯、食器洗い、掃除用、トイレ用等など…
家中の汚れを100%植物由来の洗浄成分で綺麗にしてくれる

このメーカーの良いところは、製造や物流の工程で使われる資源にも気を配っている点
この会社はプロダクトマイレージにも意識が高い

MARKS&WEB」は東京生まれのスキンケアメーカー
スキンケア、ヘア&ボディの洗浄など、直接、身体に触れる製品はこちらを愛用している

製造や物流のロスが環境負荷を高める場合に限り石油由来の成分をほんの少し使い、その他は鉱物油は100%使用しないというスタンス




これらの地球負荷が低い製品たちを使い始めて10年近くになる
食器洗いは泡立ちが良くないし、化粧水やクリームは物足りない潤い感
シャンプーは髪の毛がごわごわになるので、ご存知、私の髪の毛はボサボサ
生理用ナプキンも布製に替えて、面倒だが洗濯をして使い続けている


でも、それらの不便は「石油がもたらす利便性」を捨てたからであり、私はもう平気



私の古い友人は石鹸シャンプーとクエン酸リンスを使い続けているし
旦那様のご実家も生協から石鹸シャンプーと純粋な石鹸を購入し続けている

でも、彼らと「環境」について話した事など無い
ちゃんと自分の生活で実践している人にとって、そんな話は必要無いのだろう


これから先、職場や家庭でもっと「環境」や「エコ」が求められるだろう
その時に「自分にできること」から「行動」に移して欲しいと思う
もし、自分がその環境になり、興味を持ったなら、まず、自分の足元から…



言うが易し、行うは難し


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※でも、「私は石油の恩恵を受けて楽しい生活」をするのも全然良いと思うよ
だって、1回しかない人生だもの、「楽しさ」を追求するのも人の権利です
そういう人は「エコ」とか気にしないで、社会のために「がっつり消費」してくれればOK♪

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