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シンガポール旅行を楽しみにしていた祖母に急激な衰えの兆しが見えていて、母が言うには「シンガポールはちょっと無理みたい」となった
パートでこつこつ貯めたSG招待資金が宙ぶらりんになので、国内旅行へ連れていくことにした
折角なので冥土の土産になるような所という話になり、今話題の加賀屋へ行ってきた
和倉温泉 加賀屋
石川県七尾市和倉町ヨ部80
Tel 0767-62-1111
Web www.kagaya.co.jp
何ていうか…私は色々と勘違いしていたらしい
京都の高級旅館のようなしっぽりとした雰囲気で、ゆったりまったりはんなりするんだと思っていた
しかし、見えてきたのは20階建ての高層ビルで館内はマツケンサンバよろしくギンギラギンに飾り立てられていた
専属劇団の公演も毎晩開かれていて、ラウンジに居酒屋、カラオケバーなどもあって大賑わい
館内は割と騒がしいので、祖母・母・娘の女三代でお部屋でゆっくりするか…
結構、年季が入っているのね
いや、まぁ、Webに掲載されていたイメージ写真の通りではあるんだけれど、丁寧に手入れされた古い旅館という感じ
ミドルクラスの部屋にしたからかな…
海の眺望があるお部屋にしてみた
能登湾の穏やかな海は波の音が全くしない静けさ
時々、隣接された漁港へ帰る漁船が通り過ぎるくらい
お料理は部屋出しの懐石料理
全体的に少し甘めに感じたのだけれど、石川の味付けってこんな感じ??
母が「お父さんの料理の方が…」と言い出したので、「こんな巨大旅館なんだから、そりゃ全部は作れないよ」という話で落ち着いた
デザートのケーキは隣の敷地にある辻口博啓さんの美術館のもの
頂いてみた感じ、やっぱり辻口さんの商品って、アイディアやデザインで売れるのでビジネス向きだと思う
仲居さんが朝食の時間を聞いてくるので、母に「許せる限り一番遅い時間で」と言ったら「じゃぁ、8時にお願いします」と
えぇっ、早すぎでしょ!!!!
8時にスタートなので、7時半前に布団を上げに来た
母は「みっともないから早く起きなさい」と言う、休日なのに…
あ、ちなみに朝ごはんも甘めでした
仲居さんが部屋に来る回数が半端ないんだよなー、それがおもてなしなのかな??
でも、細かいことお願いしても忘れてるし、気が利かないなぁ~と思うことも多々
他旅館に比べてマニュアルに書かれている接客はレベルが高いのかもしれないけれど、驚くようなことは無かったな
こちら、自慢のお土産街
ラッフルズホテルのギフトショップを想像していたら、加賀屋オリジナルグッズはこの一角くらい
後は道の駅で売ってそうな普通のお土産がモリモリ置いてあって、母と祖母は紙袋一杯に買っていた
と、最初から最後までテレビで言われているような「日本一のおもてなし」は特に感じることなく終了した
後で色々と調べてみたけれど、某日本の旅サイトだとレビューの評価は高いけど、某グローバル口コミサイトだと辛口の評価が多い
世界中の5つ星リゾートとか行ってる人からすると肩透かしだけど、国内旅行専門の人にはちょうど良いのかも
あとはPRが上手すぎるんだよね
「おもてなしに感動」とか言うから期待しちゃうんであって、前評判無しなら違ったかも
いや、でも、前評判無しで1泊1人3万円とか無いっしょ…難しいな
個人的な感想「高級なホテル三日月」って感じだった
兎に角、祖母は杖をつきながら目を丸くして「これが、テレビで見た~」「凄いね~」を連発して目を輝かせてたので、おばあちゃん孝行という本来の目的は果たせてよかった
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